PCでDVDやBlu-rayディスクにデータを書き込みたい、あるいはディスクの中身をPCに取り込みたいと思った時、真っ先に名前が挙がるフリーソフトが「ImgBurn(イメージバーン)」です。
開発終了から久しいソフトですが、その完成度の高さからWindows 10やWindows 11でも現役で使われ続けている「生ける伝説」のようなツールです。しかし、公式サイトのわかりにくさや、日本語化の手間など、初心者には少しハードルが高いのも事実。
今回はこのImgBurnを安全に入手し、日本語化して使いこなすまでの手順を徹底解説します。
ImgBurnとは?
ImgBurnは、CD / DVD / HD DVD / Blu-ray の書き込み(ライティング)に対応したWindows用のフリーソフトです。 「Image(ディスクイメージ)」を「Burn(焼く)」という名前の通り、ISOファイルなどのイメージファイルをディスクに書き込む機能に特化しています。
Windows標準機能との違い
Windowsにも標準でディスク書き込み機能はありますが、ImgBurnには以下のようなメリットがあります。
- 検証(ベリファイ)機能: 書き込み後にデータを読み直し、エラーがないかチェックしてくれる安心機能。
- オーバーバーン対応: ディスク容量ギリギリまでデータを詰め込める。
- 詳細な設定: 書き込み速度の調整や、バッファサイズの変更など、焼きミス(コースター化)を防ぐための設定が豊富。
安全なインストールと日本語化の手順
ここが最大の難関です。公式サイトには紛らわしい広告が多く、偽のダウンロードボタンを押してしまうリスクがあります。
正しいダウンロード方法
- 公式サイト(imgburn.com)の「Download」ページへ行きます。
- 「Mirror 7 – Provided by ImgBurn」というリンクを探してクリックします。
SetupImgBurn_2.5.8.0.exeというファイルがダウンロードされます。
※注意:インストール中に「Ad-Aware」や「Opera」などの不要なソフト(バンドルウェア)を勧めてくる画面が出ることがあります。必ず「Custom(カスタム)」や「Decline(拒否)」を選び、チェックボックスを外して、ImgBurn本体だけをインストールしてください。
日本語化パッチの導入
ImgBurnは標準では英語です。有志が作成した日本語化ファイルを導入しましょう。 「ImgBurn 日本語化」で検索すると配布サイトが見つかります。
ダウンロードした japanese.lng というファイルを、ImgBurnのインストールフォルダ内にある Languages フォルダに入れるだけで完了です。
起動後、メニューの Tools > Settings > General > Language から「日本語」を選択すれば、完全に日本語化されます。
基本操作①:データをディスクに書き込む
スマホの写真や仕事の書類をDVDにバックアップしたい時の手順です。
「ファイル/フォルダをディスクに書き込み」
メイン画面からこのアイコン(書類とディスクの絵)を選びます。
- 入力元: 書き込みたいファイルやフォルダを、白いエリアにドラッグ&ドロップします。
- 出力先: 空のディスクを入れたドライブを選択します。
- 計算: 電卓アイコンを押すと、ディスク容量に収まるかチェックできます。
- 書き込み: 左下の大きなアイコンをクリックしてスタート。
※書き込み速度の設定: 右側の「書き込み速度」で「AWS(最大)」ではなく「4x」や「8x」など少し遅めに設定すると、書き込みエラーが減り、古いプレイヤーでも再生しやすくなります。
4. 基本操作②:ディスクをPCに取り込む(ISO化)
手持ちのDVDやBDを、ファイル(ISOイメージ)としてPCに保存したい時の手順です。
「ディスクからイメージファイルを作成」
メイン画面からこのアイコン(ディスクと書類の絵)を選びます。
- 入力元: 読み込みたいディスクが入ったドライブを選択します。
- 出力先: 保存先のフォルダとファイル名(例:
backup.iso)を指定します。 - 読み込み: 左下のアイコンをクリックしてスタート。
これでディスクの中身が丸ごと1つのファイルになり、仮想ドライブソフト(Daemon Toolsなど)でマウントしたり、別のディスクにコピーしたりできます。 ※コピーガード(暗号化)がかかっている市販の映画DVD/BDなどは、ImgBurn単体では読み込めません。あくまで自作ディスクや暗号化されていないディスク用です。
基本操作③:ISOファイルをディスクに焼く
Linuxのインストールディスクや、配布されたISOファイルをDVDに戻したい時の手順です。
「イメージファイルをディスクに書き込み」
メイン画面からこのアイコン(書類とディスクの絵)を選びます。
- 入力元: 焼きたいISOファイルを選択します。
- 出力先: 空のディスクを入れたドライブを選択します。
- 検証(ベリファイ): 「検証」にチェックを入れておくと、書き込み後に正しく焼けたか自動チェックしてくれます(時間はかかりますが推奨です)。
- 書き込み: スタート。
トラブルシューティング:エラーが出たら
「I/O Error」が出る場合
- ディスクの品質が悪い可能性があります。国産メーカー(Panasonicなど)のメディアに変えてみてください。
- 書き込み速度を落としてみてください(最大速度の半分くらいが目安)。
- ドライブのレンズが汚れている可能性があります。レンズクリーナーを試してみてください。
「Power Calibration Area Error」が出る場合
- ドライブのレーザー出力が弱っているか、メディアとの相性が最悪の場合に出ます。別のメーカーのディスクを試すか、ドライブの買い替えを検討してください。
まとめ:ImgBurnは「焼きミス」を減らす職人ツール
Windows標準機能でも書き込みはできますが、ImgBurnには「ベリファイ機能」や「速度調整」といった、失敗を防ぐための機能が詰まっています。
「大切なデータを長期保存したい」「配布用に確実に読めるディスクを作りたい」 そう考えるなら、多少の手間をかけてでもImgBurnを導入する価値は十分にあります。
一度環境を作ってしまえば、これほど頼りになるツールはありません。


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